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著者

真保裕一

読んだ日

1999年6月2日

徒然

うひゃー。でたっ分厚いシリーズ。真保さんのは分厚いです。

相変わらず不器用な主人公が不器用に突き進む大枠は変わらないが、よくこれだけのネタをいろいろ探して来られるものだと思う。きまじめな作者の姿が目に見えるようだ。

構成としてはちょっとちぐはぐな面が目に付いた。最初のレールを乗って走っていたら突然乗り換えを強制されて、途中から「あれ?進むのはこっちで合ってたっけ?」と思うような感じ。最初のレールの先が気になってしまったりする。それだけ主人公は色々な出来事に翻弄されてゆくので、読者を飽きさせないといえば飽きさせないのだが。

だが、ちょっと筋の変わり様が突然すぎて「あれれ」と思うのは確かである。まぁまぁ面白いのは面白いよ。

最終更新時間:2004年10月22日 22時57分41秒