斜陽日記

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著者

太田静子

読んだ日

2001年4月

徒然

読んだものだとばかり思っていた。読んでみたら何故か「部分的に読んだことがある」と感じる。

それもそのはず、これは「斜陽」の元になった日記そのものなのだ。当然である。

太宰はこの日記を元に「斜陽」を書いたのだが、読んでみればこれは「斜陽」と一対の作品である。この日記がなければ斜陽は生まれえなかっただろう。「斜陽」でのエピソードがそこかしこに出てくるし、当たり前のことだが太宰の影も日記中に登場する。

もうちょっと前によんでおけば良かったと思わせられた作品。娘である治子氏の回顧録も同時収録され、「斜陽」を読んだ方には是非よんで頂きたい作品である。

最終更新時間:2004年10月25日 21時32分32秒