姑獲鳥の夏 (文庫版)

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著者

京極夏彦

読んだ日

1998年12月

徒然

 噂の京極夏彦。ところで続編って出てるんかな。この本は先輩に借りました。返さなきゃ。

 うーん、面白い、んかな。これって。怒濤のごとくどんどん読めなかったというのは、私的にはマイナス要因なんですよね……。とにかく、最初の口上が長い長い長い。内容は面白いけど、これで読者減ってませんか?

 しかし、途中から加速度的に面白くなった。トリック?や内容は「そーれーはーなーいー」(byこだまひびき)的な所があると思う。最初の口上である程度論理的な頭になってるところに、あのトリックの力技は少し無理がある。「論理的」にトリックを「考え」れば、言いたいことはわかるんだけどね。でも、実際に実経験に基づくと、やっぱり首は縦に振れないなぁ……。

 こういうことを考えてしまうこと自体京極夏彦の手の内にあるのかも知れませんが、荒俣宏「帝都物語」でこういう世界を知ってから、ネタとしては面白いと思ってるんで、良しとしましょう。「和漢三才図会」とかが出てくるのも、国文出身のツボを突きマスねぇ……。

最終更新時間:2004年10月20日 20時49分57秒