2000年12月
デジタルデータの読書徒然初登場。
「Pilot な日常」は、Palm(旧Pilot含む) を使う人々の物語。ここ( http://www02.u-page.so-net.ne.jp/ga2/mas/pilot/ )で連載されていた。現在は第2部?の「Palm亭より」が連載中。
噂には聞いていたのだが、思い立って通読した。もちろん、Palm に入れて、J-DOC Reader で読む。デジタルで出来たデータを、こういうカタチで通読するのははじめてのこと。今までは紙の媒体でしか、小説などを通読したことはない。
この作品は面白かった。紙の媒体に対して起こる「離れがたい思い」、「まだまだ続いて欲しいと思う気持ち」がそのままこの作品に対しても起こる。媒体が紙であろうが液晶であろうが、アナログな紙であろうがデジタルなデータであろうが、その作品に宿る「想い」は不変なのだ。
これから、こういうデジタルなデータが増えていくのかもしれない。わたしは断然紙媒体を支持する。だけど、こういうデジタルな世界にも「想い」が宿っていることを考えると、それほど悪いことでもないのかもしれないな、と思う。
伝達手段としての媒体が問題なのではなく。書く側に伝えようとする想いがあって、受ける側に受け止められる気持ちが存在しさえすれば、これからも良作が生まれていくのだと思う。そう思いたいし、そうあって欲しい。
最終更新時間:2004年10月25日 21時17分46秒