{{amazon 4061857193}} !著者 真保裕一 !読んだ日 1998年10月13日 !徒然  「ホワイトアウト」を読後、思わず買ってしまった一冊。期待は裏切らない内容だ。「ホワイトアウト」より制作が前であるせいか、多少筋の運びに荒削りなところがあるなど新人らしい面があるが、かなりの力量で読ませられる。内容が濃く、考えていかなければわからない筋もあるのだが、そこここに張られた伏線や事件の結果を知りたいが為にどんどん最後まで読んでしまった。主人公は普通の人なのに、とてもハードボイルド。「小説の主人公」っていうイメージだ。この主人公の造形はともすると現実感を失うかも知れないが、そこはそれ、背景や脇役達に助けられている。電車の中で読むのにぴったりかも。はまりこめば時間を忘れさせてくれるだろう。 {{category 書名,nolink}} //「書名」のままおいてておく。 {{category 真保裕一,nolink}}