夢を見ずにおやすみ

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著者

鷺沢萠

読んだ日

1999年2月4日

徒然

 先日、テレビで鷺沢さんを見た。動いている映像は初めてである。鷺沢さんの著作はかなり読んでいるのだが、どんな方かと思いきや、結構イメージ通りの方だった。良かった。こういうのは嬉しいものである。

 それはともかく、この作品。久々に鷺沢さんの小説を読んだ。これを書くためにすこし見返していると、なんと目次を見ただけで何とも言えないキモチに襲われた。この本には連作短編(というべきか、すこし時間軸に相違はあるが3作の主人公にはそれぞれ関係がある)が3作収録されてあるが、タイトル作である「夢を見ずにおやすみ」がとてもイイのだ。

 どうしてこんなに切ないお話が書けるのだろう……。才能のある人というのは凄いものだと改めて感心した。どんなに凄いかは百聞は一見にしかず、読んでみて下さい。

最終更新時間:2004年10月20日 20時54分18秒