{{amazon 4101234124}} !著者 恩田陸 !読んだ日 2002年4月 !徒然 谷津という町を舞台にした、高校生達に流れる噂とそれにまつわる物語。 明と暗。明のように見えて実は裏に隠れる本当の暗を描く。 主人公の一人、みのりが着るオレンジ色のワンピースは、すなわち明。彼女そのものを表現していると思う。彼女はまっすぐに生きていくだろうし、やはり、帰りを待ちつづけるのだろう。 そして石を積むのだろう。 怖いけど、いい話だった。 気になるのは、 どうやら、わたしにもそういう場所があるように思うことだ。たぶん夢で見た。 「ほんとうの谷津」の描写は、なぜか私にも懐かしいような怖いような既視感がある。わたしも、そこにいったことがあるのだろうか。それとも、誰しもこのような「場所」を持っているのだろうか。 {{category 書名,nolink}} //「書名」のままおいてておく。 {{category 恩田陸,nolink}}