2003年04月05日

南の島旅行6日目

今日で最後。とはいえ、ほとんど移動である。9時40分に小浜をでて石垣へ。離島桟橋にあるツアーデスクで荷物を預け、お土産を買いに出た。近くに公設市場があり、そこでだいたい仕入れることにした。自分達用も含めて市場+お土産物屋で大量購入。この時点で数万円にも及んでいてちょっとびびる。ほとんど宅配便で家に送る。

ばたばたとタクシーに乗り、石垣空港へ。石垣空港はとても混みあっており、チェックインするのも案内窓口も長蛇の列だ。やっとのことで乗り込んだら、ほぼ最後だったらしく座席がリクライニングしない(後ろが非常口のため)狭い席だった。ううむ。2時間これは辛い。

上空の天気は晴れ。ほぼ静かな巡航の後、関空着。なんと関空は 9℃。さっきまで21℃とかで「今日は涼しいねぇ」だったのに……。

昼食の後、バス乗り場へ。外はマジで寒い。嫁は足は素足にサンダルで足がかじかんでいるらしい。そりゃそうだ。いきなり花寒の関西。

で、帰宅。

ゆったりと、それでいて活動的ないい旅でした。楽しかった。

旅でであった皆様方、本当にありがとうございました。また、どこかで。

2003年04月04日

南の島旅行5日目

鳥の声で目覚める。猫のような声で、時折ごく近くで聞こえる。朝になってそれが何か探すと、どうやらそれは孔雀なのだ。隣のリゾートで飼っていた孔雀が逃げ出して繁殖し、小浜島はもとより他の島にも勢力を広げているらしい。孔雀は飛べないのかと思っていたが、3階建てコテージの屋根の上や木の上などで鳴いている。すぐそばで聞こえたのはそれでか。

ヴィラ・ハピラパナのコテージは全てセンターハウスから数十メートル離れて設置されていて、食事に行くには外を散歩して向かう。ここにはハイムル・ミラージュというゴルフコースが併設されており、ここは日本最南端のゴルフコースだそう。

朝食はバイキング。全日空と比べると全然だが、まぁ普通な感じ。だが店員が少ししかおらず、ご飯をよそってもらう(自分ではよそえない)のにも人がいなかったりとやはりいけてない。団体さんは予定が詰まっているのか早めに朝食らしく、レストランは結構空いていた。

朝から雨。時折よこなぐりである。天気よければグラスボートやスキンダイビングを計画していたが海がにごっているとかでグラスボートも駄目。部屋でゆっくりとする。すこし眠る。

小雨になったので散歩に出た。ビーチまでは3分くらい。小雨の中だが、やはり海は綺麗だ。雨にけぶる海の向こうを高速船が走る。

ビーチの少し先には地元の方の神社らしきものがあり、絶対立ち入り禁止となっている。沖縄地方にはこういう「場」がたくさんあり、観光客は注意が必要との事。遠巻きに見てみたが、白い鳥居の先に厳然とした雰囲気があった。

朝食を食べ過ぎたのもあって今日は昼食なし。雨も止んできた。自転車を借りて小浜島散策へ。

リゾート付近を離れると、丘陵地にサトウキビ畑が広がる。向こうには製糖工場の煙突。真っ黒い煙を吐き出しているが、この煙はとても甘い匂いがする。

集落をうろうろする。「ちゅらさん」で使った建物などがあるが「ちゅらさん」を見てない私にはあまりよくわからない……。黒糖アイスキャンデーを食べると、かすかにサトウキビの味がした。

雨が降り始めた。自転車で雨合羽をかぶって坂を立ち漕ぎする二人はどう見ても新婚旅行ではないが、構わず進む。

マングローブのそばまで降りることができる。地面にはたくさんの貝と蟹?の穴。ハゼもいる。近くで見たマングローブはなるほど奇妙な形だが、環境にあわせて適応したというのがうなずける。しばらく浜を歩き回ってマングローブを見る。海を隔てて西表島が見える。雨もやんできたが、西表島は海の向こうにかすんで見えた。

夕食は石焼(石垣牛)にした。よく考えてみると、肉が主食なのは久しぶりかもしれない。程よく美味しかった。

夜半に入って雨はまた強くなっている。

2003年04月03日

南の島旅行4日目

全日空ホテルをチェックアウト。クルマを借りて石垣島観光。旅前からレンタカーが Fitや March なら良いなぁとひそかに思っていた。Vitz だけは嫌だな (ちなみにトヨタレンタカーではなく、ニッポンレンタカー)。嫁は March 希望だったらしい。

営業所お迎えのクルマでレンタカー会社駐車場に入ると、そこには居並ぶ Vitz 達。気を取り直して手続きをしていると、営業所の女性が「せっかくですから、ロードスター、乗ってみませんか?」と。ほほうと振り返るとそこには赤の先代ロードスター。ほほう。

はにむーんの場合、旅行会社からそれぞれのホテル等にその予約がはにむーんであるという連絡が廻るらしい。実際、ホテルではシャンパン、果物のルームサービスがあったり、部屋にメッセージが置かれていたりとお気遣いありがとうな感じ。このレンタカー会社も旅行会社を通して予約したので、同様のサービスorお気遣いなのかもしれない。「せっかくですから」というセリフがそれっぽい。

ということで初ロードスターだ。レンタカーなので AT。6 万キロ程走った車体で結構よれよれ。さすが島で使っているだけあってソフトトップの骨組みは錆が浮いている。まぁレンタカーですから。

石垣島を時計回りに廻ることにする。天気は曇り。岬の灯台を転々とする。

川平にて、今日の目的地の一つである高峰酒造さんで泡盛を買う。製造工程が間近に見れてちょっと楽しい。一応試飲は遠慮しておいた。実家に 10 本超の泡盛を送付。ここの泡盛は美味いらしい。

川平湾へ。ここはかなりの名勝で、それはそれは景色が良いらしい。オカンからもここだけは見て来いと言われていた。白い砂浜と海がとても綺麗。だが如何せん天気が悪すぎた。どんよりした天気だったので魅力半減。しかたない。ブルーシールのベニイモアイスを食べる。

石垣島北端へ。途中、嫁と運転を代わる。久々の運転らしく緊張していたが、そつなく運転。ロードスターは座面が低いのでどうやら前が見にくいらしく背伸びをしている。数年ぶりの運転の割にそこそこ危なげの無い感じだったが、駐車が出来ないのは御愛嬌。

オープンにして走ると相当気持ちよい。北端への道をすがすがしく走る。

岬の突端で記念撮影。岬の雰囲気がどうも北海道に似ているような気がする。牛がいたりするところも。こんなに離れているのに。岬では海からの風を利用してパラグライダーしてる人がいた。楽しそうだ。

市街地へ戻るべく南下。途中、昼食を挟む。ここで初めてタコライスを食べる。うーんタコスご飯だな。それ以上でもそれ以下でもない。

空港近くの MaxValue で買い物。おみやげ物屋よりも安価だし、品揃えも豊富だ。

クルマを返した後はそのまま小浜島へ。お宿はヴィラ・ハピラパナ。離島桟橋にツアーデスクがあり、荷物を運んでくれる。一時的に荷物も預けられるようだ。小浜島までは25分。ハピラパナに入る。すこし雨がぱらぱらしている。

ここでは正真正銘?のスイートだ。無駄に広い。なんせ広い。調度もアジアンチックで嫁はいたくお気に入り。風呂からは海が見えてベランダ付きでベッドには天蓋つきだ。そして貧乏人なのでどうやって使ったらいいのかわからない。

夕食はバイキングと石焼(魚)と石焼(石垣牛)から選べとな。魚を選んでみた。石焼プレートで魚(切り身)をちまちま焼く。でもスイートの客ととパック旅行の団体さんを同じ食堂に詰め込んで食べさせるのはどうかと思うぞ。おかげで食後のデザート(これはバイキングと共通だとな)が無くなって補充は無いわ、結構さんざんである。そゆのはどうかと思うぞ。スイートなんだから部屋食にしてくれよ。次はヤマハはいむるぶしにすることを決意だ。

苛立ちを抑えるためにスイートというのはてきめんだ。寝るときには広すぎるスイートでゆっくり。ああ快適。でも居所に困る感じ。

2003年04月02日

南の島旅行3日目

さすがに石垣全日空の朝食バイキングは種類・質ともに満足だ。バイキングで天ぷらを目の前であげてくれるのは初めて見たぞ。ゴーヤーの天ぷらを食べた。

バスに乗って空港へ向かう。今日は波照間へ。波照間島は有人では日本最南端の島である。波照間への飛行機は一日一便のため、往復日帰り飛行機は出来ない。今回は時間を稼ぐために行きを飛行機にしてみた。

搭乗手続きの時に荷物ごと体重を量る。もらったチケットにはなんと9人乗りの飛行機の座席表が。パイロット入れて定員10人だ。うおー楽しみ。体重を量ったのは、飛行機の左右のバランスを合わせるためだそう。「案内中」の表示になったから行ってみると、もううちら以外全員乗り込んでいた。そういうもんか?飛行機はセスナと見まごうばかりの機体。

乗り込むと某パジェロより、いや、自分の Tipo よりも横幅が狭い。横 2 人がけ×5列。前から2列目だった。斜め前にはパイロット。前席には副操縦士用の操縦桿が見える(けどここも客席らしい)。パネル表示にある機種名で判った、かの有名な名機「アイランダー」だった。

石垣空港のひろーい滑走路(とはいえ、関空とかに比べれば狭いのだが)を、とことこタキシングし、離陸。プロペラが真横で音がすごい。写真撮る余裕もなく、ただただわくわくしていた。たぶん固まっていたに違いない。20分ほど海の上を飛んだ後、島影が見えてきたと思うまもなく着陸。ものすごーく楽しかった。

田舎の駅のような波照間空港は売店と空港カウンターがあるのみ。集落への交通手段を探すが……無いらしい。幸い、レンタサイクルをやっている宿のワゴンが来ていて、便乗させてもらえることに。

天気は曇り。レンタサイクルを借りた後は地図を見ながら島内散策。一周は自転車でだいたい 3 時間コースらしい。あたりはサトウキビが圧倒的に多い。時折、サトウキビを満載したダンプカーが走っている。そのダンプカーは波照間製糖の工場へ。工場入り口で覗いてみたり。

海に出てみた。圧倒的に綺麗な海。しばし言葉を失う。水の色が全然違う。

日本最南端の碑のあたりは浜ではなく岩場で海までは近づけない。この先はフィリピンなのだ。西に行けば台湾。どちらも大阪よりも近い。不思議な感じがする。海は直接外洋だけあって波があり、波しぶきが立っている。天気は徐々に好転し、ほぼ晴れだ。

集落は島の中心部の小高いところにある。浜から集落へ向かうのは上り坂を立ち漕ぎで。食堂で昼食。八重山そば。昼食後はアイスを買って食堂の前の公園のベンチで昼寝。たぶん30度を越えている。暑い。

平日の昼下がりなので静かだ。ときおり、塀の向こうからテレビの音が聞こえてくる。玄関先でおじぃが昼寝をしている。

波照間の 5 分の 1 の電力を賄っているという沖縄電力の風力発電機は回ってなかった。需要の多いときだけまわすのかな。風を受けてゆーっくり回っている。

波照間にも星砂があるらしいので砂浜へ。あいにく星砂は見つけられなかったが、誰もいない海岸で、おそらく珊瑚礁のかけらが積もったと思われる浜で、ぼおっと海を見ていた。

帰りの波照間から石垣への高速船は 1 時間かかる。海も凪いでいたので揺れることもなく、ぐっすり眠っているうちに到着。

すこし早めの夕食を居酒屋でとる。石垣で言う創作料理系居酒屋はこういうかんじか、という店だ。沖縄料理を主とした料理で、とてもおいしく二人で先を争うように食べて飲んだ。チャンプルーは作る人によって全然違うのだなぁと言うことを実感。おいしかったです。

ホテルで鏡に映してみると、相当焼けている。特に腕は真っ赤だ。顔も随分焼けた。波照間の太陽がカラダに刻み込まれた感じ。

2003年04月01日

南の島旅行2日目

風の音で目覚める。天気は曇り。西表の山は黒い雲に覆われている。今日はカヌーなのだがそれよりも帰りの船のほうが心配になるくらい。

朝食はビュッフェスタイル。パイヌマヤリゾートは森が非常に近く、食事中にもすぐそばに森が見えていて気持ちが良い。朝食後、あわただしくチェックアウト。

カヌーツアーを頼んだのは「風車」さん。ピナイサーラの滝ツアー(1日)にした。ここは大谷さんという方が経営されているレンタルバイク&サイクル屋さんで、カヌーツアーもやっている。ツアーの担当も大谷さん。

近くの川から滝に向かう。嫁が前、私が後ろ、という二人乗りカヌー。川を少し下って、ピナイサーラの滝への川へと進む。川の両脇はほぼ全てマングローブ。パドルを漕ぐ音と、鳥の声と。自然の音しか聞こえない、本当に静かな、それでいて騒がしい中をゆっくりすすむ。

天気は次第に晴れてきた。夏の日差しが差し込む。まん前にピナイサーラの滝が見えた。かなり高い。今日は滝の上まで上がるとのこと。川は滝の近くで終わっており、そこからカヌーを降りて30分程度の上り。本州ではありえない自然を目の当たりにしながら滝の上へと進む。暑いが気持ちが良い。

滝の上は少し広場になっており、悠々と休憩できる感じ。すぐそこから水が落ちていて、まん前は西表の山、山、山。すこし向こうに珊瑚礁の海、そして鳩間島。快晴。とても気持ちが良い。風車の大谷さんが昼食を作ってくれるとの事で、その間、写真を撮ったり川を歩いたりで楽しむ。

昼食は八重山そばだった。これがものすごくおいしい!赤米?を入れたおにぎりもすごくおいしくて、かなり感動。食後はコーヒーを頂いて、大谷さんと世間話をする。

次は滝壷へ。一旦、川まで降りてから10分くらい。そのまま勢いで滝に打たれる。そのために水着を着ているのだな。滝近辺は苔が生えていてすごく滑る。よつんばいで進む。50mの落差がある滝は、直接打たれると相当痛いが、なんせ楽しい。3人ともずっと叫びながら笑いつづけていた。あー楽しい。後から考えるともっと打たれていても良かったかも。

滝に打たれて邪念を払った後は、滝壷で泳ぐ。一応、4月です。昨日まで3月でした。でもうちら以外にも子供たちが夢中で泳いでいた。

その後、お茶菓子を頂く。ちんすこう、ベニイモ饅頭、オレンジ、どれもとてもおいしくて嬉しかった。

帰りもゆったりとカヌー。本当に静かで気持ちが良い。名残惜しくなりながらこれにてツアー終了。大谷さん、ありがとうございました。

船浦港へ送って頂いて、高速船で石垣へ移動。桟橋からタクシーで石垣全日空へ。石垣島は都会だな。

一応、はにむーんなので、スイートとは言わないが上階。目の前には海が広がるオーシャンビューで、ベランダも広い感じ。

和洋中から選ぶ夕食は和食にしてみた。沖縄料理の上品なの。醍醐味はそれほどないが、珍しいものがいろいろ食べれて満足。